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城所理事長コラム 

〜第39回〜
 「トラウマを超え、わたしはこうなりました」

 両親の影響は、当然わたしの人格形成や性格に色濃く投影していると思います。

 わたしは、幼い頃から日本舞踊や華道、茶道を習いました。それは、もちろん母の跡を追ったようなものです。大学では仕舞、謡、能をやっていますが、その延長線上にあるようなものです。日舞や華道では師範になり、茶道で宗名をいただいているのは、やりだしたら打ち込む性格が似ているのでしょうか。

 小学校、中学校と、家の近くのYMCAにあるプールに通って、これまた水泳に打ち込んで、けっこうクロールで速く泳げるようになったものです。あるとき有名コーチの目にとまり、東京オリンピックの強化候補に選ばれたほどです。

 ただし水泳に関しては、自分でもそれほど続けようという気持ちがなく、母も「進学したほうが、あなたに向いている」と、わざわざその選抜をお断りしました。

 そこまでは、まあまあ順調な子ども時代を送ったのかもしれません。ところが、高校から大学へと進むにつれ、わたしは内的な葛藤と、そして転機を迎えました。そのことが、今ある自分の生き方を左右したと思います。

 わたしは十代も半ばすぎから身長がぐんぐん伸び、百六十五センチとなりました。それも細身で、顔は長めの細面です。いえ、ここで、その容姿に自信がないといった類の話をしようというのではありません。

 いつごろからか学友たちが、わたしのことを蔭で「高慢ちきだ」「お高くとまって、とっつきにくい」と噂しているらしいことに気づきました。

 そのことが、ある種の劣等感として心の内に澱のようによどんでいきました。人から敬遠され、自分は愛されないのではないか、と…。

 わたし自身は、幼い頃から、だれとでも遊び、人と一緒にいるのが楽しく、生来とても社交的だと思っていました。それが「付き合いにくい」とは・・・。

 だいぶん落ち込んだと思います。それがトラウマとなりました。

 みんなと仲良く一緒にいたい、わたしは人付き合いしたいんだ、ほんとうの自分の性格をわかってほしい、そういう想いが募りました。

 そのうち、わたしは黙っていちゃいけないんだという脅迫観念に襲われたようです。自分から相手に近づき、その相手に理解してもらうには、自分のことを表現して伝えなければならない、そのように努力しなければならない、というふうに思うようになりました。この過程が、わたしにとっての内的な葛藤でした。

 そうして周りのもの、たとえば食べる物、飲む物、あるいは目に映る事物や光景について、いちいちそれを適切に表現する言葉を探しました。

 常識的な誰でも使う表現や、決まりきったレトリックでは、「なによ」と相手にされないのではないかと思いました。

 だから、他人様からの受け売りではなく、自分のオリジナルなもので、しかも簡潔にして適切な誰にでもわかりやすい表現によって、そういう食べる物や飲む物、目に映るものについて、五感でとらえたところを素直にどういう形容詞で言い表せるか・・といった訓練をひそかに始めたのです。

 それは内心の葛藤であっても、もう大学生で分別はありますから、ぶつぶつ独り言をつぶやいていたのではなく、言葉を口のなかで呑み込んでいました。文学部に進学したのも読書が好きだったからですが、ようするに黙読するようなもので、黙って言葉を反芻していたのです。

 なんだか大変なお話をしているようですが、それほど大仰な話ではありません。

 人と人はコミュニケーションをはかってこその人間どうし、お互いわかりあえる言葉でもって理解しあいたい、共鳴したい、同化したい、と、そう考えての自然な欲求でした。言葉で足りないなら、振る舞いで補おうともいたしました。

 こうした点で、人知れず努力したつもりです。そうしてコンプレックスを克服することができました。少しずつですが、そのようにして自分で自分のことを表現する方法を身につけていったと自負しています。

 そうして「あなたって、見かけと中身が全然ちがうのね」と言ってくれた友だちができたとき、ほんとうに嬉しかった・・。そして親友が何人もできました。

 人は、弱いものです。人は人と共にいないと、それも共に楽しく過ごせないと、生きづらいのです。

 のちに例の「ビルオーナー会」を結成するきっかけとなった四人の出会いの際、あとで聞くと「いちばんニガテなタイプの女が現れたと思ったのに、一言、二言、言葉を交わしたら、印象とまったく違い、いい付き合いができると考え直すようになったのよ」とSさんがおっしゃってくださいました。そうした連帯の意識を共有することができたことによって、わたしは赤坂を自分の第二の故郷のように思えるようになったのです。

 そして、わたしの置かれた立場を、これまた天職と思うようになりました。

 例の大好きなお酒を適切なオリジナル表現で形容するようになったのは、ここに根があります。つまり、若き頃のトラウマから抜け出るための「自分の言葉で表現する」ことに努めた、そのなせるわざではないかと思います。

 そういうふうに自分の言葉で表現したために天職の仕事で会話が弾み、コミュニケーションが滑らかになるのは、とっても嬉しいのです。自己実現できていることを実感するといいますか、自分の存在証明ができているように思えるのです。

商店街振興組合
エスプラナードアカサカ
理事長  城所 ひとみ





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