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城所理事長コラム 

〜第26回〜
 「ミューズの降り立つ街」とは・・・

 前に述べた赤坂地下公共駐車場の工事は、三年半かかりました。

 平成十一年、その地下公共駐車場の完成が三週間後に近づいたときのことです。わたしには一つ課題が残っているような気がしていました。

 赤坂という街には、その地下を縦横に地下鉄が走っています。なかでも丸の内線と銀座線、半蔵門線、そして有楽町線が交わる「赤坂見附」の駅が要で、乗り降りしたり乗り換えたりする客が多いことで知られています。公共地下駐車場は、その赤坂見附駅に隣接するように位置しています。車の出入りとは別に、駐車場を利用する人たちが出入りする出入り口を、地下鉄赤坂見附駅に設けられている地下歩道と接続する図面が描かれていました。

 その実現のためには、営団地下鉄や港区とも連携しなければならなかったはずです。そこのところを例の建設省の鈴木さんは、国の権限でことこまかに調整してくださったようです。

 さて地下駐車場から地下鉄駅の地下道と接続するには、百二十メートルばかりの通路を地下に貫かなければなりませんでした。

 ここで、わたしは無味乾燥な地下道とすることに、どうも皮膚感覚で抵抗感がありました。

 だいたい地下商店街は別として、地下鉄の乗り換え通路や出入り通路の床や壁、あるいは天井が、どうしてこんなに味気ないのだろうと、わたしにはふだんから息が詰まるような感じがあったのです。せいぜい壁を彩っているのが電飾広告というのでは、あまりに芸のない話ではありませんか。

 そこで、そこを単なる通路や歩道というのではない、地下遊歩道にすることを提案し、採用されていました。そして、そういう方向で建設省の実施設計もでき、いちおうは通路の穴が開けられていました。そこは、地下駐車場工事が竣工してから仕上げ工事がなされることになっていました。

 その地下遊歩道のことが、ふっと気になったのです。設計では、そこは例によって白っぽいタイル仕上げが予定されていました。でも、それでは不満だという気持ちが募ったのです。その天井を単に白っぽい色で仕上げるのではなく、なにか楽しい雰囲気の装いを凝らしてはどうだろうかと思いました。

 そして、例のエスプラナード赤坂通りを飾るルミアートの手法を使って、星空のように彩ったらどうだろうと夢見たのです。そこに星座が描かれていたら、星空を仰ぐような気分で幻想的に散歩するかのように行き交う遊歩道になるじゃありませんか。

 そのことを、Sさんから東京国道事務所長を引き継がれたというY.Mさんにお話すると、即座に「それはいい。うん、城所さん、それでいこうよ」と、乗りのりです 。

 後任のYさんも前任のSさん同様にキャリア組の官僚でしたが、いずれもバリバリの若手お役人で、頭は柔軟ですし実行力もあり、そして茶目っ気のある方でもありました。まるで童子のように面白がって、わたしの両手を握り締め、子どもがやるように「せっせっせ」という感じなのです。

 地下公共駐車場の工事は本当は最終段階で、もう竣工式までには三週間を切っていました。それでも、Yさんは「やっちゃおう」という意気込みでした。

 Yさんは「これからは秘密作戦会議だ」などと、はしゃぎます。そして二人で、ある作戦を練りました。とにかく百二十メートルすべての天井を処理するのは後の追加工事でいい、だけど、いまやれる範囲でやろうということになりました。

 つまり、そのルミアートを施すことにした部分は、三週間後に竣工式が開かれる、その式場の天井です。それが、吉崎さんとわたしが練った秘密作戦の一つです。

 そのルミアートの下絵は、工事の成り行きから建設省の委託で工事をしている建設会社の方で手配してもらおうということになりました。

 すぐに下絵のスケッチができあがってきたというので、それを見せてもらうと、ひどく漫画チックな「ノンちゃん雲に乗る」というような、まるで銭湯のペンキ絵のような感じではありませんか。

 正直いってがっかりし、帰って考え込みました。そして、あることを思い出しました。以前に、あのエスプラナード赤坂通りの名付け親になっていたただいた多摩大学のM教授がおっしゃっていた言葉がよみがえってきたのです。

 M教授は、いつも「美しい」ということを至上のことと考える方です。あの「赤坂田町通りは、エスプラナードだ」とおっしゃったとき、「街づくりは、楽しまなければならない。なぜなら、それが夢を語ることであり、夢に近づこうとする男気を与えてくれるから」と、おっしゃっていました。

 そして「その夢を役所に実現させることを無性の喜びとしている」なんて、しゃれたことをサラッと口になさるのです。そのように、いろいろ役所に提言や提案をなさっておられるとのことでした。

 急にM教授に相談したくなり、お電話しました。すると先生は「ちょうど都心に出る用事があるから、そちらに寄りますよ」と、すぐ来て下さいました。

 そして当方の夢を一言、二言お聞きになるや、「ちょっとワープロを借りられるかな」とおっしゃって、デスクに向かい、なにか短い文章をキーボードから入力なさっていました。

 できあがった一文には「ミューズの降り立つ街」とありました。ミューズとは「芸術や音楽の女神」のことです。その嬉しくなるようなキャッチフレーズの下に、わたしの話したルミアート構想のことが簡潔に添えてありました。

 先生いわく、いたずらっぽく「役所というのはね、肩書きによわいんだよ。わたしの署名入りのこの企画書を見せたら、絶対OKまちがいなし」と。

 

商店街振興組合
エスプラナードアカサカ
理事長  城所 ひとみ





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