城所理事長コラム 〜第19回〜 「そうだ、「地下鉄公共駐車場」を作ろう」 ゴミ問題でトーク赤坂21が一定の役割を果たした勢いで、「赤坂で暮らす」メンバーたちから、次のテーマが提起されました。 例会のとき「赤坂の街には車が多いね」「道路にはズラリ違法駐車の車が並んでいるじゃないか」「なんとか取り締まりを強化してもらったらどうかね」という声が交わされました。 当時は、ランチタイムともなると赤坂田町通り(現エスプラナード赤坂通り)は歩行者天国になっていました。ところが、そのために通りの両端に置いた棚を、自分で移動してまで入り込む車が何台も、何台も現れます。そして歩行者をクラクションで追い立てたりする光景がしょっちゅう見られました。これではいったい、なんのための歩行者天国なのでしょうか・・・。 もちろん商店街としても役員が出て注意し、また当局に善処を要請しました。そして実際、ミニパトカーでの巡回などもしてもらっていたのですが、なかなかラチがあきません。先に紹介したクリーンキャンペーンの際に、マイクで訴えたりもしました。 トーク赤坂21の場では、こうした無秩序な状態は「個人のマナーの問題もあるけれど、むしろ駐車場が少ないところに問題があるのじゃないかな。だいたい赤坂地区には公共駐車場がないというのが、おかしい」という意見が出ました。 「そうだ、そうだ」という声が多く、わたしども地元の人間も「そうか」と思い当たりました。 そうした矢先、日経新聞社から刊行されている雑誌『日経リアルエステート』で、わが港区が「違法駐車ワーストワン」としてランキングされている記事が出ていたのです。ワーストワンとは、まことに不名誉な話です。 当時として坪ン千万円という、そんな高い地価の土地に個人で駐車場を作るような奇特な人はいませんし、べらぼうに高額の駐車料金を取るというわけにもいきません。ビルの地下などに駐車場を取ろうにも、坪当たりの経済効率を考えるとぎりぎりのスペースしか充てられません。 これは、もう公共駐車場を確保するしかありません。調べてみると、銀座も新宿も、渋谷も池袋も、およそ繁華街といわれる所には、いずれも公共駐車場がありました。赤坂にだけ、ないのです。これは、ぜひ必要だと商店街でも意見が一致しました。 そうは思いついても、びっしりビルで埋め尽くされたビル街で、どう用地を手当てするのか、そこが壁として立ちはだかりました。 頭脳明晰で発想も豊かなトーク21の面々からも、なかなか妙案が浮かんできません。そうこう思案投げ首するうちに、赤坂の土地のことを地上から地下まで詳しい二人のメンバーが、とにかく公共駐車場として利用可能な場所がないかどうか調べてみようと申し出て下さいました。 そのお二人とは、一人が鹿島建設でトンネル掘りや地下工事を手がけてきたTさんで、いま一人はTBSの社員で、ちょうど社屋を大々的に建て替えようと土地の手当てや建設の事業にかかわっていたMさんです。 商店街振興組合 エスプラナードアカサカ 理事長 城所 ひとみ 商店街振興組合エスプラナードアカサカ 〒107-0052 東京都港区赤坂3-10-5 赤坂クインビル4階 TEL:03-5561-9125 FAX:03-5561-9128